メニエール病は、中年女性に多く見られる病気で、激しい回転性のめまいを起こすのが特徴です。同時に起こる耳鳴りは、片耳に発症することが多く、「ゴー」「ザー」という低音で聞こえてくる人が多いようです。
耳の内耳は、骨と膜の二重構造になっていて、膜の内側はリンパ液(内リンパ液)で満たされていますが、この内リンパ液がなんらかの原因でうまく調整できず過剰になると、内リンパ水腫ができ、これが神経を圧迫して、めまい、耳鳴り、難聴などのさまざまな症状が現れるのです。これがメニエール病です。
耳の中、とくに内耳の中には、音を感じる蝸牛や回転運動を感知する三半規管、直線加速度や位置感を感じる耳石など、だくさんの器官がつまっていて、それぞれがリンパ液でつながっています。そのため、メニエール病になると様々な症状が現れてきます。
前触れもなく、周囲がぐるぐると回転するような激しいめまいに襲われたり、吐き気を催したり、ひどいときには嘔吐することも。ごく初期の段階では、めまいを起こしたときに耳が詰まったような感じを受けますが、何度もめまいがおきると、しだいに難聴を伴うようになり、症状が残って慢性化するようになります。耳鳴りでもっとも恐ろしいのが、このメニエール病です。
慢性化して悪化すると治療が難しくなるだけに、メニエール病には注意が必要です。初期のうちに正確な診断、適切な治療を受けて治さなければ、その後もずっと悩まされることになります。
治療としては、まず聴力検査を行い、難聴があるかどうかを調べます。また、身体のバランスがとれているかどうかを見る平衡機能検査を2種類行います。足踏みなどをしてからだのふらつきを見るもの、そしてもう1つは眼の動きを見る眼振検査です。また、必要に応じて、頭部のCT検査やMRI、耳のX線検査なども行います。