蜂の子は、古くから貴重な動物性たんぱく食品として重宝されてきました。食用にすることが昔から受け継がれ文化となっている地域は、全国にいくつもありますが、中でも有名なのは、愛知、静岡、山梨、長野、宮崎、岐阜です。いずれも、海が近くにない山間部で発達していますが、これは魚に変わるタンパク源として食べられてきたためです。
また、中国(中国地方ではなく、大陸の中国です)では食品以上に、漢方素材として重宝されています。中国最古の書物の一つとして後漢の時代から伝わる「神農本草経」にも、蜜蜂子「蜜蜂の子」として蜂の子が登場、上質な素材として紹介されており、現在でも受け継がれています。いずれも、かつては習慣として食べられてきたものでしたが、食品の研究が行われるようになってからは、その栄養や有用性が科学的にも証明され、ますます珍重されています。
食べ方としては、保存が効き、またかんたんにつまめるよう佃煮にする場合が多かったようです。ほかには、ご飯にへぼを炊き込んだ「炊き込みご飯」、また、焼き飯に具のひとつとして入れるなど、肉や魚など一般のたんぱく食材と同じように扱えます。また、地域の名産である五平餅にへぼを入れた『へぼ五平』も販売されています。へぼ(蜂の子)は、缶詰や瓶詰めでも販売されていますので、意外とかんたんに食べることができます。お店で料理として食べられる店には、次のようなところがあります。
★信州料理 木曽路
蜂の子以外にも、すずめ、イナゴ、さざ虫など珍しい料理が食べられます。豊島区東池袋1-4-3(03-3982-0003)
★銀座だいしん
蜂の子をはじめとする信州料理が食べられます。中央区銀座8-10-8銀座8丁目10番ビルB1F(03-3572-5567)
★割烹すずしろ
長野にあって、地元の郷土料理が食べられます。長野県長野市上千才町1177(026-224-1131)
★満津田食堂もっとも一般的な、蜂の幼虫の佃煮が食べられます。長野県飯田市主税町1(0265-22-0437)
※ネットで「蜂の子」で検索するとたくさんヒットするのですが、お店の名前が「蜂の子」なだけで、蜂の子料理を出すわけではないところがたくさんありますので、注意が必要です。